先月起きた神奈川県相模原市・津久井やまゆり園殺傷事件は
仲間として深い衝撃と怒り、やりきれなさを覚えずにはいられません。
なくなられた方々のご冥福と被害を受けられた方々の無事な回復を心よりお祈り申し上げます。
…人は生まれながらにして、音楽を奏でる力を有しています。
音楽を奏であうことで互いに学びあい、理解しあうことによって、
そこから調和を生み出し、よりポジティブかつ創造的なエネルギーが紡ぎ出されて
私たち人間の目指す社会建設の礎となりえます。
その礎は、生きることへの喜びと力です。
身体に障害の有無とかは関係ない。
声や言葉にならずとも、手話、身振り、点字、筆記、手書き、サイン、
表情など持てる感覚を用いることでコミュニケーションしたり
表現したりしています。
コミュニケーションと表現はすなわち音楽であり、互いにとっての学びでもあるのです。
私は生まれつき障害者で育ち、成長後さらに別の障害に患い、重複障害者としての
暮らしと不便さを余儀なくされましたが(不幸の意味とはまるで別です)、
その間にたくさんの素晴らしい出会いと体験に恵まれ、充実した学びをさせていただいています。
彼ら彼女らの奏でる音楽は勇気と感動と喜びを与えてくれたおかげで、
今の自分があると感謝していたいくらいです。
…それを嘲笑うかのような今回の出来事は、とても心底許すことはできません。
彼ら彼女らの音楽が殺された、共生社会への可能性をつぶしたからです。
障害の有無に関わらず、誰しもが互いに個を尊重しあい、より楽しく暮らせる
真の共生社会の建設を目指して尽力して参ります。
強者優先の社会を連想…
http://mainichi.jp/articles/20160728/k00/00e/040/221000c
事件の裏に隠された恐ろしい可能性
http://blogs.yahoo.co.jp/hisa_yamamot/36098061.html
【2016年8月2日・光泉】